次の宿は観光地にある寂れたホテル。ここも口コミで部屋にトイレがないと低評価を
受けていた。仕事が終わり夕方にチェックインをする。想像通り館内は昭和のテイス
トがそのまま残っていた。それでも部屋数が70~80室程度あるらしく外観からの想
像よりかなり広い印象を受けた。
部屋にはやはりトイレは付いていなかった。もう一度廊下に出て共同のトイレの場所
を探す。トイレはフロアの端に位置する階段の前にあった。
「男女別かよ・・・」
あわよくば男女共用をと目論んでいたがその淡い期待はもろくも崩れてしまった。
とりあえずトイレチェックをする。大きな磨りガラスが嵌められた男性用の扉を開ける。
扉の下に5センチ程度の隙間があった。これでは中の様子は廊下に筒抜け状態だ。
右に小用の便器が2つ、左に昭和チック満載の洗面台が1つ、正面に並んで和式の
個室が向こうむきに並んで2つ設置されていた。その個室もパーテーションの板が老
朽化で歪んでいるのか扉を閉めても隙間から中に誰かが入っているのが見えてしま
うような状態で、床から5センチ程度そして天井までの上部30センチ程度があらかじ
め隙間になっているという仕様。
これじゃ個室というよりは衝立ての中で用便を行うような状態であった。
小便器が無い以外はおおかた女性用も同じ仕様であることは想像に難くない。
「残り香は嗅げなくても漏れ音は聞けるかも・・・」
さらに欲求のレベルを妥協して下げさえすれば排泄音が聞けなくてもペーパーをたく
さん手繰る音や音消しの水洗を何回もするという「うんこの気配」だけで十分に興奮
できる。
昨日の痛手から少し弱気になってしまった僕は、勝負は明日の朝の数時間と決めて
今日は早いうちに休む事にした。昨日ほとんど眠っていなかったせいもあってか缶ビ
ール一本でぐっすり眠りにつくことができた。
目が覚めると朝の4時。よし!活動開始だ。
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