茜ちゃんが着替えを始める・・・がそのスピードがあまりにも遅い。

「時間がなくなっちゃうよ。着替えたらすぐに始めようね。」
「大丈夫だってw」

なにを根拠に大丈夫だと言えるのだろう?ただ、茜ちゃんに悪意がないのはなんとなく伝わってくる。わざとに遅くしているというよりは手際がもの凄く悪いのだ。動きが遅いのではなくバタバタしているのに着替えがあまり進まない。

「どうしたの?」
「あれ?スカーフがない・・・」

「茜ちゃんの後ろにあるのそれじゃない?」
「あっ、本当だw」

「どうしたの?」
「これどうやって結ぶの?」

スカーフの結び方などモテない学生時代を過ごした僕には全く見当がつかない。っていうか25歳の茜ちゃんだったらつい最近まで結んでいただろうに・・・

「最近まで結んでたでしょ?それとも茜ちゃんの学校セーラーじゃなかったの?」
「もう10年以上前だもの忘れちゃったよw これ私の学校のとなんか違うし。」

「え?・・・・・・25歳だよね?」
「ううん。29だよ。来月30になるw」

「随分サバよんだね・・・」
「お店の人が勝手にやってる事だからさw やっぱ若い子のほうが良かった?」

「あっ、いや、別にそれはいいんだけれど、来月30には見えないよね? でも若いわ~!25で全然イケるでしょ。」
「wwwありがと~♪」

お世辞ではなく、とても来月三十路を迎える女性には見えない。良く言えば若い。悪く言えば落ち着きのない娘だw ただ、よくよく見てみると手や首のシワあたりに20代半ばにはない生活感が漂っている。しかし顔の作りが圧倒的に童顔なのであらためて言われない限りは、やはり20代半ばの風情と言えるだろう。そんな事を考えているうちにやっと着替えが終わった。

「っていうか、お店に電話しなくてもいいの?」
「忘れてたwww いいよ別にw わたし来たのってどのくらい前だっけ?」

「10分か15分くらい前だと思うよ。」
「じゃ、10分前って事で♪」

茜ちゃんはかなりアバウトな娘らしい。そして夏服のセーラー服がよく似合う娘だ。ジックリと見ればさすがに年齢に沿わない服装だと思えてしまうが、そう思わせないだけのおさなげな容姿を茜ちゃんは持ち合わせている。いままでコスプレに全く興味のなかった僕だったがこれはこれでとても良いものだ。ただ服装を変えただけなのにこんなにも興奮するもんなんだな。頭の中でいくら「これは三十路のおばちゃんが着てるセーラーだ!」と思っても、目の前にいる茜ちゃんの佇まいを見ているだけで背徳感が襲ってきてしまう。意図せずして倒錯の世界に足を踏み入れてしまった・・・いや、浣腸してうんちを見ようとしている時点でそんなものは既にすっ飛ばしてしまってはいるが。

「さっ、お風呂場に移動しましょ♪」
「うん・・・」

僕の一声で改めてこれからする事に気持ちが向いたのだろう。茜ちゃんから笑顔が消えた。

ビジネスホテルのユニットバスなので仕方がないがこのホテルには洗面器が置かれてなかった。仕方がないので僕は洗面台をボディーソープで洗ってからゴム栓をしてお湯を貯める。茜ちゃんはなにか諦めたようにその様子を黙って見ていた。

 

うんちまでもを再現する企業努力・・・僕は嫌いじゃありません( ・`д・´)