今日はちょっと緊張しながら書いています。

というのも所謂「偽糞問題」は掲示板等での定番な荒れる話題だからです。

誰かが軽いノリで「あの作品のうんこは本物だ」とか逆に「○○のシーンは偽糞を使っている」なんて言おうものなら、本当にあっという間に場が荒れてしまって収拾がつかなくなったりするんですよね。ありがちですが皆さんそういう時は持論を絶対に曲げない。そしてなぜか喧嘩腰。掲示板の管理者経験者としては実に頭の痛い話題だったんです。

もうね、この問題は皆さんそれぞれに自分で判断基準を持って真偽判定をするしかないと僕は思うんですよ。

よく「メーカーの○○は全て本物と公言しているから本物!」という意見も聞きますが、僕もそれを積極的には否定しませんけれどやはり例外はあると思っています。

というのは、マニア間であれは間違いなく本糞だと評されていた作品が実は偽糞使用だったという事をその作品の中枢にいた方から直接聞いたことがあるからなんです。

もうかなり昔の話なので今とは状況が違うでしょうが、そのとき聞いた偽糞を使用する理由というのが僕にとってとても納得のいくものだったので、それまでは本糞至上主義で偽糞なんか絶対にありえないという考え方だったのが、それを聞いた以降は寛容なスタンスへと変わっていきました。さすがに偽糞感アリアリで本糞に見せようとする努力のかけらも感じられないような作品は論外ですが。

確かに本糞にこだわっているメーカーさんはあります。でも、いま僕の頭の中にあるメーカーさんとみなさんの頭の中にあるメーカーさんは違うかもしれませんよね。でもそれで良いんだと思うんです。僕は僕の判断基準で、みなさんはみなさんの持っている判断基準で真偽を見極めたら良いと思うんです。

本糞認定されていた作品が実は偽糞だったという事はその作品がとても上手にできていたという証でもあります。

騙されたと腹を立てるより演者やスタッフさんの努力を讃えた方が良いと思うんですよ。僕がこの件でそこまで言えるのは、僕が聞いたその作品で偽糞を使ったときに製作者サイドに視聴者を騙そうとする意図はなかったという事が理解できたからです。

当然すべてのメーカーや作品にそれが当てはまるとは思いませんし、僕だってすべてが本糞であってくれた方が嬉しいに決まっている。

でも、映像制作がお金の発生している仕事である以上、そしてたくさんの人が関わってくれば来るほど「すべてが本糞」というものが理想としての存在になってしまうと思うのです。

きっと一番幸せなのはうんちの真偽など気にせずに作品を素直に楽しむ事なんじゃないでしょうか。

 

うんちまでもを再現する企業努力・・・僕は嫌いじゃありません( ・`д・´)