僕が物事を継続するのが苦手な理由として「ちゃんと」の思想に支配されている(支配されていた)というのがあります。

子供の頃のしつけの話になりますが、これはけっして親のしつけを否定している訳ではありません。そりゃ色々言いたい事もありますがそれは相手も同じことでしょうからお互いさまって事で何も言いません。

うちの親(とくに母)の口癖で「ちゃんと」というのがありました。これは口癖というより哲学に近いものがあって当然これが僕のしつけにかなり影響を及ぼしていました。

ただ、これは僕が大人になってから理解できた事であって、しつけされている当時は他者との比較もできませんし、そもそも僕はあんまり頭の良い子ではありませんでしたから、あくまでも雰囲気としてザックリと、しかし母と僕との関係上から絶対的なものとして僕の心を支配していました。

とにかく良く分からないけれど「ちゃんとしなくちゃいけないんだ」と幼い頃の僕は良く思っていました。全然ちゃんとしてなかったけど。

この「ちゃんと」は自分を律するうえでしっかりとしなくてはいけないという意味でも使われてましたが、うちでは何かを始めるときの動機だったり方法に対してもこの言葉が使われていました。

なんて言えばいいんだろ…例えば英語を勉強するなら変に独学しないでちゃんと塾に通いなさいとかそういう感じで。

これに対するエピソードとして僕の同級生であんまり親や先生の言う事を聞かないやつがいたんですけれど、そいつがある日のこと親のドライバーを持ち出して広場でゴルフの練習を始めた事があったんですよね。小学校3~4年の頃の話だったと思います。それを見た母が「ああいうのはちゃんと習わないと駄目だから勝手にやっても駄目なんだよ」って言ったんですよね。僕も何の疑問も持たずにその通りだと思いました。いまそいつはプロゴルファーにもなっていませんし多分プライベートでもゴルフはやっていないので母の言う通りになったんですけれど、大人になった今、僕は母の言っている事は必ずしも正しいとは思いません。興味を持ったら即触ったり試したりしたらいいと思うんですよ。試してみて本気でやろうと思ったらそこから誰かに師事すりゃいいじゃないですか。本気になってから習っても良いと思うんですよね。たとえ変な癖がついて最初から誰かに付いて勉強するより遠回りになったとしても「ちゃんと」した機会を得るまで何もせず待つくらいだったら真似事でも何でもいいので一回やってみた方が良いと思うんですよ。

自分で勝手にハードルを上げる必要なんて何もない。

この思想に僕は支配されていましたし、大人になったいまでも頭では理解できているのにいまだに支配され続けているのです。

たとえばブログを書く時に、ちゃんと内容のあるものをちゃんとしたボリュームで書かなければならないと思ってしまうのです。

いや、それが出来るのならそれは正解なんです。ただ、それが難しい状況の時にその事に取り掛かれなくなってしまうんですよね。ちゃんとの呪縛にかかってしまうのです。

テレビか何かで得た情報なのであれですけれど、東大に受かった子供の勉強方法に「時間を決めて何が何でもその時間に一旦机に向かう」というのがあるらしいのです。一旦机に着いたら5分だったか10分だったかで勉強を止めても良いルールなんだそうです。それって意味があるの?って思うじゃないですか。僕もその時はそう思いました。でも試しにやってみたらこれ全然いけるんですよね。どうやら人間って今いる環境からの変化が苦手って言うかストレスらしいんですよ。なのでとりあえず一旦机に着いて勉強を始めてみるとなんかそのまま環境を変えずに勉強を続けてしまうみたいなんです。当然気持ちが乗らなかったら5分10分で止めちゃっても良いんです。ルールですから。

でも、ほとんどの場合そのまま勉強を続けちゃうんですよね。一旦勉強する環境になったらそれ以外の事をする環境の変化もそれはそれでストレスみたいなんですよね。

今までの僕は何かやらなくちゃいけない時にちゃんと気持ちを作ってから取り掛かってたんですよ。だってちゃんとしなくちゃいけないから。

でも最近はとにかく取り掛かっちゃいます。たとえ気持ちをちゃんと作ってから取り掛かった方が早く終わるかもしれないような場合でもとりあえず取り掛かっちゃいます。ちゃんととかそういうのは取り掛かってから出来上がりのクオリティの部分でだけ考えるようにしています。

これね、本当に子供の時からやってりゃ良かったなってくらい良いです。とりあえず取り掛かった事でも一旦取り掛かったらやっぱりちゃんと仕上げようとしますから案外クオリティも下がりません。やる気になるまで待とうとかそんなんじゃなくて時間を決めて取り掛かっちゃった方が断然いいです。

ひとそれぞれに性格がありますから必ずしもこれが正解とは言えませんが、やり始めればなんとかするんだけれど最初の一歩がなかなか出ないという方にはこの方法は本当にお勧めです。

僕がそうなんですが最初の一歩がなかなか出ないという人ってその最初の一歩すらちゃんとした歩みじゃなくちゃいけないって思っちゃうんですよね。

全然そんな事ないんですよ。最初の一歩はヨレヨレでも良いし何だったら踏み出す方向を間違ってたって良い。とにかく第一歩を踏み出す事に意味があるんですよ。

もし貴方も僕と同じようにちゃんとの思想に支配されてしまっているのなら、とにかく始める、とにかく取り掛かるというところから始めてみませんか?

意外と自分でもビックリするくらい物事が進むようになりますよ。

 

うんちまでもを再現する企業努力・・・僕は嫌いじゃありません( ・`д・´)