昨日の夜中に電話が来た。あきこちゃんからだ。
間違い電話を装って掛けてきてはいたが最初から僕に掛けるつもりで電話
をしてきたのは明白だった。前日出られなかったけど二回ぐらい着信があっ
たし・・・

「5分だけ話を聞いて!」

あきこちゃんはそう言って話を始めましたが結局1時間以上仕事の愚痴を聞
かされました。まっ、それ自体はいつもの事なんですけれどね。話して楽にな
るんだったら僕にできることはその話を聞いてあげることぐらいしかないので
いくらでも話を聞いてられるんだけど、昨日のあきこちゃんは様子がいつもと
明らかに違っていた。めちゃくちゃ絡んでくる。しかも同じことで何回もしつこく。

多分酔ってたんだと思うんだけれど、なんだかだんだんゲンナリしてきた。

「はるくんと話しててもつまんない(´-ω-`)」

(おいおい!夜中の愚痴に付き合わせておいてその言い草かよ・・・)

ついそう言ってしまいそうになるが言ってしまえば間違いなく喧嘩になるので
ぐっとその言葉を飲み込んだ。しかし次の言葉は我慢できなかった。

「はるくんってまだうんことか好きなの?もしそうだったら介護の仕事に就けば
いいじゃん。爺ちゃん婆ちゃんのうんこ見放題だよwww」

あまりの怒りに胃の中がカッと熱くなるのを感じた。もう10年以上の付き合い
なのに・・・何回も何回も僕の趣味のことを理解してもらおうと話をしたのに・・・
僕のこと全然なんにも分かって無かったんだ・・・

「もう今日は寝るから切るね。」

そう言うと僕は電話を切ってスマホの電源も切ってしまった。

構って欲しくて悪態をつくことは過去にもあったけれど、うんこの事で馬鹿にされ
るのだけはどうしても許せなかった。たとえ相手があきこちゃんであったとしても。

今日の夕方僕のスマホが鳴った。仕事関係の電話がかかってくる時間ではない
ので「あきこちゃんかな?」と一瞬思った。

めぐみちゃんからだった。

めぐみちゃんにも先日「うんこメール」を送って返信が途絶えたままになってたん
だっけ・・・
めぐみちゃん怒ってないかな・・・?

「あっ・・・お久しぶり・・・」
「久しぶりに電話しちゃいました(^-^)」

「検査なんともなくて良かったね。」
「ありがとう♪ そういえば、はるちゃんが言ってたヨーグルトとリンゴも毎日食べ
てるよ(^-^)まだこれ!っていうヨーグルトに巡り会えてないけれど。」

「いろんなのを試していけばきっと自分に合うのが見つかるよ。」
「うん。探してみる(^-^)」

「この前ちょっとエグいメールしちゃったから怒られると思ってたw」
「え?なんで?大切な話だよ!近いうちに札幌に来る用事ないの?医療トーク
しようよ(^-^)」

「お正月までには一回行けると思うよ。医療トークしよう♪」
「うん。こんな話できるのはるちゃんしかいないし(^-^)」

「ねぇ、来年の大腸検査一緒に受けに行こうよ。おれ一人だと怖いから・・・」
「いいよ。ドクターからも年に一回受けるように言われたし(^-^)」

ここからめぐみちゃんが大腸検査について色々教えてくれた。特に大量に飲む
下剤が辛かったと言っていた。

「あ~そんなに飲むんだ・・・」
「そうやっていっぱい出したつもりなのに全部出きってなかったらしくて腸内洗
浄されちゃったw」

「え?病院で腸内洗浄?」
「うん。全部出切ってなくて上手く見えなかったらしくてお湯を入れられたw」

「お湯?(-。-;」
「お腹が熱くなったwww」

「マジで・・・」
「あっ、バスが来たからまた電話するね♪」

「あっ、またね♪」
「バイバイ♪」

ってゆーか、バス停で今の話をしてたの?

う~ん・・・今から医療トークが楽しみになってしまった。

以上、僕の愚痴とバカ話でした(^-^;